統率者戦(EDH)の始め方 — ルールの基本と最初の1デッキ
MTGの統率者戦(コマンダー/EDH)を始めるための基本ルールを日本語で解説。100枚・固有色・統率者ダメージなど、最初に押さえるべき点と、コマンダーRECを使ったデッキの作り方をまとめました。
最終更新: 2026-08-10
統率者戦(Commander / EDH)は、100枚のデッキで多人数戦を楽しむMTGのフォーマットです。派手なカードが飛び交うため、カジュアルに遊ぶ層から競技志向の層まで幅広く親しまれています。
このページでは、これから始める方が最初に押さえるべきルールと、コマンダーRECを使って最初の1デッキを用意する方法をまとめます。
通常のMTGと違う5つの点
1. 統率者(コマンダー)を1枚決める
伝説のクリーチャー1枚を「統率者」に指定します。統率者は専用の統率領域からいつでも唱えられるのが最大の特徴です。
- 対戦相手に除去されても統率領域に戻せる
- ただし戻すたびに、唱えるコストが{2}ずつ増えていく(統率者税)
デッキの方向性は統率者で決まるため、まず統率者を選び、それに合うカードを集めるのが基本的な組み方です。
2. デッキは「ちょうど100枚」
統率者1枚を含めてちょうど100枚。多くても少なくてもいけません。
3. 同じカードは1枚まで(統一性ルール)
基本土地を除き、同じ名前のカードは1枚しか入れられません。「強いカードを4枚積む」という構築ができないため、似た役割のカードを何種類も探すことになります。ここがデッキ構築の面白さでもあります。
4. 固有色(カラー・アイデンティティ)による制限
デッキに入れられるカードは、統率者の固有色に収まるものだけです。
固有色とは、そのカードのマナ・コストとテキスト欄に登場するマナ・シンボルの色すべてを指します。注意すべき点は次の2つです。
- マナ・コストだけでなく、テキスト中のシンボルも含む
- 例:白青の統率者のデッキに、テキストに{R}が書かれたカードは入れられない
土地も例外ではありません。テキストに他の色のシンボルを含む土地は入れられないので注意してください。
5. ライフは40点、統率者ダメージは21点
- 開始ライフは40点
- 通常どおりライフが0になれば敗北
- それに加えて、1体の統率者から通算21点の戦闘ダメージを受けると敗北(統率者ダメージ)
統率者ダメージは統率者ごとに別々に数えます。複数の相手から10点ずつ受けても合算されません。
最初のデッキはどう用意する?
デッキの用意のしかたは、大きく3つあります。
| 方法 | 費用 | 手間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 構築済みデッキを買う | 5,000〜8,000円 | ほぼゼロ | とにかく早く遊びたい |
| Webで見つけたデッキを買う | 幅がある | 中 | 作りたい形が決まっている |
| 1から自分で作る | 幅がある | 大 | 構築そのものを楽しみたい |
方法1:構築済みデッキを買う
毎年複数種類の統率者デッキが発売されています。100枚がそのまま入っており、買ってすぐ遊べます。
- 価格は5,000〜8,000円程度(2026年時点の目安)
- そのままでもバランスが取れており、初心者同士なら十分楽しめる
- 気に入ったら少しずつカードを入れ替えて自分好みにできる
最初の1つは構築済みデッキから始めるのが圧倒的におすすめです。 いきなり1から組むと、100枚のカードを揃えるだけで時間もお金もかかります。
方法2:Webで見つけたデッキを買う
公開されているデッキリストをそのまま揃える方法です。完成形が最初から分かっているので、寄り道せずに済みます。
ただしリストの想定パワーが自分の卓に合っているかは確認してください。強すぎるリストを持ち込むと、卓全体が楽しめなくなります(ブラケット制度の解説)。
方法3:1から自分で作る
自由度は最大ですが、100枚を選び切るのは相応に大変です。ここでコマンダーRECが最も役に立ちます。
コマンダーRECの使い方
上記のどのパターンでも本サイトを参考にしてみてください。用途別に使い方を紹介します。
構築済みデッキを強化したい場合
購入した構築済みデッキの統率者ページを開いてください。そのデッキに元から入っているカードを除外して、追加候補だけを表示できます。
- 統率者ページを開く
- カード一覧の上にある 「構築済みデッキ『◯◯』の収録カードを除く」 にチェックを入れる
- 残ったカードが「まだ入っていない、よく使われているカード」になります
すでに持っているカードが候補から消えるので、次に買うべきカードだけが並びます。 構築済みデッキを強化する際の遠回りを減らせます。
統率者を探したい場合
統率者ランキング から探しましょう。使用デッキ数の多い順に並んでいます。
- 色で絞り込めるので、「使いたい色」から探せます
- 気になる統率者のページを開くと、その統率者でよく使われるカードが日本語で並びます
人気の統率者は参考にできる情報が多いので、最初の1体としては有利です。
デッキの中身を決めたい場合
統率者ページの 「🛠️ この統率者でデッキを組む」 ボタンから、デッキビルドツールに進めます。
- シナジーの高いカードを中心におすすめカードが並びます
- 平均デッキレシピをまとめて取り込むこともできます
- カードタイプや色で絞り込みながら100枚を組み立てられます
- 参考価格が表示されるので、予算を見ながら調整できます
「何を入れればいいか分からない」という最初の壁を、おすすめカードが埋めてくれます。初心者にこそおすすめの機能です。
楽しく遊ぶために
統率者戦には、デッキの強さを示すブラケット(B1〜B5)という目安があります。
同じ統率者でも、想定するパワーレベルによって採用カードは大きく変わります。統率者ページのカード一覧はブラケットごとにタブで切り替えられるので、自分が遊ぶ卓に合わせたタブを見ることで、強すぎるカードを入れてしまう事故を防げます。
- 構築済みデッキ相当で遊ぶなら B2 コア
- 少し強化した程度なら B3 アップグレード
詳しくはブラケット制度の解説をご覧ください。
次に読む
- ブラケット制度の解説 — 卓のパワーレベルを揃える仕組み
- 予算別・デッキの組み方 — 費用対効果の高い強化方法